ゲーテといえばドイツの古典文学のなかでもひときわ大きくそびえたつ、大きな山のような存在だ。まさに「歴史に残る文豪」のひとりに違いないが、昨今の本離れ著しい若い世代の人たちにとっては、いささか縁遠い存在だろう。 その昔、テ […]
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『原子炉時限爆弾』広瀬隆
「大地震におびえる日本列島──日本に住むすべての人にいま一番伝えたいこと」 未曾有の大地震、東日本大震災の揺れと津波が引き起こした福島原子力発電所の事故は、自然の力の圧倒的なパワーと、人知によって制御できることの限界とを […]
『ウィーン・オーストリアを知るための57章』広瀬桂一・今井顕編著
2002年に上梓された『ウィーン・オーストリアを知るための50章』の改訂版が完成した。章の数も7つ増えた上に、旧版では4つしかなかった「コラム」が17にもなった──というわけで、本書には表題の地域に関する詳細な情報および […]
『老いの才覚』曽野綾子
今、評判の本だ。書評を通じて本好き諸氏の興味を刺激し、購入をうながすことなどまったく必要ないと思われるが、自分自身が「親の介護」という現実にどっぷりはまってみての感想を述べてみたいと思う。 私は年齢的に50代後半に突入し […]
『演奏者勝利学 実践ノート』辻秀一
「ベストパフォーマンスを引き出すために」 2009年9月に紹介した『演奏者勝利学』はその後も順調に売上を伸ばし、楽器店の書棚に欠かせない存在となっているようだ。その続編として『演奏者勝利学実践ノート』という冊子が出版され […]
『ピアノと向きあう』奥千絵子
「芸術的個性を育むために」 まさに「かゆいところに手が届く」本である。ピアノの演奏に習熟していく過程で生じるさまざまな課題のとらえ方と、それらを解決するための段取りがわかりやすくまとめられている。あとがきに著者自身がいみ […]
『倍音』中村明一
「音・ことば・身体の文化誌」 2006年7月のブログで紹介した『「密息」で身体が変わる』の著者、中村明一が新著『倍音』を上梓した。人間同士のコミュニケーション手段として欠かすことのできない「音」の倍音構成をもとに考察され […]
『日本1852』チャールズ・マックファーレン 渡辺惣樹訳
「ペリー遠征計画の基礎資料」 1852年7月に、日本に関する情報が集約された書籍がニューヨークで出版された。この4ヶ月後にペリーはアメリカを出航し、日本に向かっている。東インド艦隊司令長官であり日本派遣特派使節としての任 […]
『音楽用語ものしり事典』久保田慶一
前回にひきつづき、音楽界で使われる言葉に関する書籍をもう1冊紹介したい。関の『ひと目で納得! 音楽用語事典』が演奏者や指導者をターゲットにしぼり、自身の表現をより豊かに、きめ細かく構成するために役立つ参考書なのに対し、久 […]
『ひと目で納得! 音楽用語事典』関孝弘 ラーゴ・マリアンジェラ
音楽書籍の中では常に売れ筋上位にランキングされている『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし』(2006年9月の書評で紹介)の姉妹版が登場した。「これで納得!」が「ひと目で納得!」になったところからも想像できるように、新 […]