『演奏者勝利学』辻秀一

「演奏家のためのメンタル・トレーニング」 同じ著者が執筆した『新「根性」論』という新書を今年6月のブログで紹介したばかりだが、読者ターゲットを音楽家に絞り込んだ、読みやすく楽しい本が出版されたので、重ねてご紹介したい。題 […]

『新「根性」論』辻秀一

メンタルトレーニングのセミナーが花盛りだ。しかし社命ならまだしも、自発的に自分のスケジュールを調整してこうした講座を受講するには、勇気が必要だ。その前に「とりあえず本でも読んでみるか」ということになろう。しかし書店に並ん […]

『富士山を汚すのは誰か──清掃登山と環境問題』野口健

「世界で最も汚い山」という汚名を着せられてしまった日本の霊峰、富士山。世界遺産として登録したい、という気運が盛り上がっていたものの、ゴミ問題が大きなネックになっていた。数年前の報道では「ゴミ処理に関して富士山周辺に位置す […]

『アウシュヴィッツの音楽隊』シモン・ラックス/ルネ・クーディー 大久保喬樹訳

第二次世界大戦が終結してから65年。戦闘員としての体験を自分の声で語れる人も少なくなりつつある。敗戦国となった大日本帝国とともに、ナチス・ドイツの行為を記した書籍は数多い。そうした中で、フランクルの『夜と霧』(筆者の20 […]

『もし大作曲家と友だちになれたなら…』スティーブン・イッサーリス 板倉克子訳

小学校高学年から大人まで誰でも気楽に読める、楽しく魅力的な本である。一般的な“偉人伝”とは違った味わいの、さまざまなエピソードが提供されている。本書を読めば、登場する主人公を単なる偉人として尊敬するだけでなく、愛すべき隣 […]

『バレンボイム音楽論─対話と共存のフーガ』ダニエル・バレンボイム 蓑田洋子訳

バレンボイムは実に多才な音楽家だ。演奏にはたぐいまれな安定感がある。若い時から、「危うさ」を感じさせない演奏がバレンボイムの魅力だったように思う。そして彼のレパートリーの広さと量も並大抵ではない。天才、なのだろうか? ず […]