『水が笑う』津久井ひろみ

「詩集」というジャンルの書物に、正面から向き合ってみた。一般的な詩とのつきあいは初めてではない。職業柄、歌曲を伴奏する際には、事前のテキスト研究が不可欠だ。しかし“書評”という角度からあらためて詩集を手にしてみると、不思 […]

『決定版 ショパンの生涯』バルバラ・スモレンスカ=ジェリンスカ著、関口時正訳

小学生でもその名を知っているショパン。プロからアマチュアまですべての音楽ファンのアイドルだ。 これほどショパンの音楽が日本人に愛される背景には、いくつかの理由が考えられる。まず、あまり幸せではなかったように見えるその人生 […]

『バッハ 演奏法と解釈-ピアニストのためのバッハ』パウル・バドゥーラ=スコダ

「もっと自由なバッハへ──21世紀のバッハ解釈」 今回はあつかましく自らが関わった書籍を紹介することをお許し頂きたい。 バッハの演奏法に関するドイツ語の大著を数年かけて邦訳した。いつ終わるともわからぬ翻訳と編集は長いトン […]