「38のちょっといい話」 「タバコをやめられないのは病気」というのが厚生労働省の見解となり、皮膚に貼って禁煙中のニコチン切れによる渇望症状を緩和するニコチンパッチのような禁煙補助薬の処方に保険が適用されるようになった。タ […]
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『ピアノの巨匠たちとともに(増補版)』フランツ・モア 中村菊子訳
「人間と信仰」 モアはドイツ人だ。祖国の敗戦をきっかけにアメリカに渡り、ニューヨークのスタインウェイ社に入社、その後多くのピアニストに信頼される調律師となった。スタインウェイ社のピアノを使って世界的に活躍するトップアーテ […]
『日本音楽の再発見』小泉文夫・團伊玖磨
「欧米の後を追いすぎる日本」 1983年に急逝した小泉は「伝統音楽」に造詣が深い音楽学者だった。日本はもちろんアジアやアラブ諸国の音楽を詳細に研究し、それまで常識だったクラシック音楽崇拝の風潮に大きな波紋を投げかけた。小 […]
『渋谷』藤原新也
「死んでもええやん!」渋谷にたむろする少女たち 過日わが国におけるドイツ文学研究の大御所であられる某先生と、音楽の話を交えながら酒を酌み交わす機会に恵まれた。その席には他のお歴々もおられ、楽しい一時だった。私にとってラッ […]
『海峡を渡るバイオリン』陳昌鉉(鬼塚忠・岡山徹聞き書き)
フジテレビ開局45周年記念企画として草彅剛の主演で2004年にテレビドラマ化されたので、それをご覧になった方も多いだろう。原著を構成した鬼塚と岡山の語り口は秀逸で、読み始めたらそのまま最後のページまで一気に読ませてしまう […]
『感じて動く』佐渡裕 聞き手:辻秀一
クラシック音楽界で押しも押されぬスターとなった佐渡裕。その佐渡は修業時代に「バーンスタインに会うためにアメリカに行ったのに、そこからウィーンに飛ばされて放りっぱなしにされてしまったのです。世の中からつまみ上げられて、ボー […]
『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし』関孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ
「やっと出たか…」と、思わずため息がでてしまう。それほど役に立つし、楽しい内容の本である。読んで楽しくて、しかも勉強になるという本は、クラシック音楽のジャンルでは圧倒的に少数派だ。書店の本棚を眺めると、役には立つものの、 […]
『「密息」で身体が変わる』中村明一
タイトルからは健康法に関する本が想像されるが、そうではなく、音楽をベースにした文化論が鮮やかに展開される。こうした間口の広さが、本書まず第一の特徴と言えよう。 著者の中村と私とは、中学・高校を通じて“同じ釜の飯を食った” […]
『欧文書体 その背景と使い方』小林章
日常活動にパソコンの存在が欠かせなくなりつつあるのは、音楽家とて同じである。しかし慣れさえすればこんなに便利なものはない。 パソコンの操作が一通りこなせるようになると“カスタマイズの森”に迷い込み、何かとインストールして […]
『バッハとの対話─バッハ研究の最前線』小林義武
前回にひきつづき、もう一冊バッハに関する書籍を紹介したい。生涯における逸話など「バッハの話題」が中心だった礒山の著書とは少し趣を変え、本書は多岐にわたるバッハ研究そのものを中心に紹介したものだ。「バッハに関する話題を考証 […]