私はステーショナリーが大好きだ。見ているだけでも楽しく、わくわくしてくる。世の中、とりわけ男性諸氏の中には私のような人が多いのではないか、と密かに感じている。ポケットマネーで買えるものが多いのも、うれしさのひとつだろう。 […]
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『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』吉原真里
「市民が育む芸術イヴェント」 毎年世界各地で若いピアニストの登竜門となる、大小さまざまなピアノコンクールが開催されている。しかし数の多さが災いし、たとえ上位入賞しても、それがプロのピアニストとしてのスタートに必要な「ピア […]
『心の野球』桑田真澄
超効率的努力のススメ」 桑田が高校から読売ジャイアンツにすんなり入団し、清原が不本意にも西武ライオンズに入団せざるを得なかった1986年当時、私はウィーンで暮らしていた。ウィーンで、地球の裏側にある日本でのプロ野球事情が […]
『ピアノ大陸ヨーロッパ』西原稔
すでにこのブログで紹介した『クラシックでわかる世界史』や『新編 音楽家の社会史』の著者である西原稔による新刊『ピアノ大陸ヨーロッパ』がおもしろい。西原は18、19世紀を対象とする音楽社会史や音楽思想史の専門家だ。本書も1 […]
『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』礒山雅
バッハ生誕から300年たった1985年に上梓された『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』が、このたび改訂された。著者の礒山は音楽研究の世界では誰もが一目置く存在だが、とりわけバッハ研究家として八面六臂の大活躍中だ。 原著は礒山 […]
『ピアノ教室パワーアップ大作戦』『生徒を伸ばす!ピアノレッスン大研究 』
「自分のピアノ教室をレベルアップしたい先生へ」 子供のお稽古事のひとつとして、ピアノのレッスンは常に人気が高い。聴覚の発達を意識した早期教育として、保育園の年頃からレッスンを開始するのも決して珍しいことではない。ピアノ教 […]
『挑戦するピアニスト──独学の流儀』金子一朗
「どう練習したら上達するのか悩んでいるピアノ学習者のために」 著者の金子はピアニストとして活躍中だ。デビューは2005年、彼が40代になってからで、年齢的にはかなり遅かった。しかしデビュー後の演奏は多くの人を魅了し続け、 […]
『正しい楽譜の読み方 バッハからシューベルトまで』大島富士子
「ウィーン音楽大学インゴマー・ライナー教授の講義ノート」 日本で楽譜と言えば、まず五線譜が思い浮かぶだろう。「オタマジャクシは苦手でして…」と敬遠する人も少なくない。慣れないうちはとまどうものの、親しんでみれば実に良くで […]
『日本開国』渡辺惣樹
副題に「アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由」とある。帯には「捕鯨はたんなる口実だった!」と大きく印刷されている。江戸幕府の鎖国政策が19世紀になって解かれ、日本開国、そして明治維新に至った日本史を解析するために何か […]
『六本指のゴルトベルク』青柳いづみこ
講談社エッセイ賞という賞がある。昨年は立川談春の『赤めだか』が受賞した。一世を風靡した酒井順子の『負け犬の遠吠え』もこの賞を受賞している。第25回となる今年度の賞が青柳の著書『六本指のゴルトベルク』に授与されたと聞き及び […]