『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル[著]新版・池田香代子/初版・霜山徳爾[訳]

1956年に初訳が上梓されて以来、世代を越えて読み継がれてきた本である。第二次世界大戦中にナチスドイツの強制収容所に収容されながら、奇跡的な生還を果たした精神科医が書いたものだ。極限状態において人間の精神がどのように反応 […]

『ピアノの巨匠たちとともに(増補版)』フランツ・モア 中村菊子訳

「人間と信仰」 モアはドイツ人だ。祖国の敗戦をきっかけにアメリカに渡り、ニューヨークのスタインウェイ社に入社、その後多くのピアニストに信頼される調律師となった。スタインウェイ社のピアノを使って世界的に活躍するトップアーテ […]

『渋谷』藤原新也

「死んでもええやん!」渋谷にたむろする少女たち 過日わが国におけるドイツ文学研究の大御所であられる某先生と、音楽の話を交えながら酒を酌み交わす機会に恵まれた。その席には他のお歴々もおられ、楽しい一時だった。私にとってラッ […]