「音・ことば・身体の文化誌」 2006年7月のブログで紹介した『「密息」で身体が変わる』の著者、中村明一が新著『倍音』を上梓した。人間同士のコミュニケーション手段として欠かすことのできない「音」の倍音構成をもとに考察され […]
紀伊國屋書評空間
『日本1852』チャールズ・マックファーレン 渡辺惣樹訳
「ペリー遠征計画の基礎資料」 1852年7月に、日本に関する情報が集約された書籍がニューヨークで出版された。この4ヶ月後にペリーはアメリカを出航し、日本に向かっている。東インド艦隊司令長官であり日本派遣特派使節としての任 […]
『音楽用語ものしり事典』久保田慶一
前回にひきつづき、音楽界で使われる言葉に関する書籍をもう1冊紹介したい。関の『ひと目で納得! 音楽用語事典』が演奏者や指導者をターゲットにしぼり、自身の表現をより豊かに、きめ細かく構成するために役立つ参考書なのに対し、久 […]
『ひと目で納得! 音楽用語事典』関孝弘 ラーゴ・マリアンジェラ
音楽書籍の中では常に売れ筋上位にランキングされている『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし』(2006年9月の書評で紹介)の姉妹版が登場した。「これで納得!」が「ひと目で納得!」になったところからも想像できるように、新 […]
『仕事にすぐ効く魔法の文房具』土橋正
私はステーショナリーが大好きだ。見ているだけでも楽しく、わくわくしてくる。世の中、とりわけ男性諸氏の中には私のような人が多いのではないか、と密かに感じている。ポケットマネーで買えるものが多いのも、うれしさのひとつだろう。 […]
『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』吉原真里
「市民が育む芸術イヴェント」 毎年世界各地で若いピアニストの登竜門となる、大小さまざまなピアノコンクールが開催されている。しかし数の多さが災いし、たとえ上位入賞しても、それがプロのピアニストとしてのスタートに必要な「ピア […]
『心の野球』桑田真澄
超効率的努力のススメ」 桑田が高校から読売ジャイアンツにすんなり入団し、清原が不本意にも西武ライオンズに入団せざるを得なかった1986年当時、私はウィーンで暮らしていた。ウィーンで、地球の裏側にある日本でのプロ野球事情が […]
『ピアノ大陸ヨーロッパ』西原稔
すでにこのブログで紹介した『クラシックでわかる世界史』や『新編 音楽家の社会史』の著者である西原稔による新刊『ピアノ大陸ヨーロッパ』がおもしろい。西原は18、19世紀を対象とする音楽社会史や音楽思想史の専門家だ。本書も1 […]
『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』礒山雅
バッハ生誕から300年たった1985年に上梓された『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』が、このたび改訂された。著者の礒山は音楽研究の世界では誰もが一目置く存在だが、とりわけバッハ研究家として八面六臂の大活躍中だ。 原著は礒山 […]
『ピアノ教室パワーアップ大作戦』『生徒を伸ばす!ピアノレッスン大研究 』
「自分のピアノ教室をレベルアップしたい先生へ」 子供のお稽古事のひとつとして、ピアノのレッスンは常に人気が高い。聴覚の発達を意識した早期教育として、保育園の年頃からレッスンを開始するのも決して珍しいことではない。ピアノ教 […]