いろいろな資料をまとめただけのウィーン情報とはひと味違う、ウィーンに住んでいたことのある人の視点で書かれた、とてもおしゃれな内容の本である。私自身20年あまりウィーンに住んでいたからこそ自信を持って太鼓判を押せるのだが「 […]
年別アーカイブ: 2005
『ウィーン・オーストリアを知るための50章』
“音楽の都ウィーン”とは絶妙なネーミングである。私事で恐縮だが、長年住み慣れたウィーンから日本に本拠を移した際に、仕事整理用の法人を作って「アトリエ・ウィーン」と命名した。会社であるからには領収書を発行してもらうことが欠 […]
『モーツァルト』メイナード・ソロモン 石井宏訳
久々にずっしりとした感触の本を手にした。 偉人や天才の伝記というと、おおよそ両親のルーツから始まり、その後時間軸を中心に話が展開されていく。この本も例外ではないのだが、それだけではない。“現代人の目から見たモーツァルト” […]
『大作曲家シューベルト』エルンスト・ヒルマー 山地良造訳
引っ込み思案で女性にもてず、人づき合いが下手で友人のサークルの中でしか音楽活動をできなかった“偉大なるアマチュア”という先入観がもたれ勝ちなシューベルトだが、これは大いなる誤解である。シューベルトは同時代を生きた楽聖ベー […]
『ベートーヴェン“不滅の恋人”の謎を解く』青木やよひ
ベートーヴェンというと「苦悩の英雄」というレッテルとともに、眉間にしわがよった、あの顔が思い浮かぶ。確かに“音楽家なのに耳が聞こえなかった”というのは苦悩に違いないが、毎日が苦悩だけで満たされていたはずはない。 ベー […]
ピアノソナタ《月光》のテキストにおける諸問題
「第1楽章第3〜5小節に印刷されているスラーは、果たしてベートーヴェンの意思によるものか」という疑問を出発点として国立音楽大学音楽研究所が学生と行ったワークショップを通じて明らかになった、ベートーヴェンの《月光ソナタ》の […]
ベートーヴェンの強弱法──パウル・バドゥーラ=スコダ教授による公開講座
2004年7月1日に国立音楽大学講堂小ホールにおいてパウル・バドウーラ=スコダ教授によるベートーヴェンの強弱法に関するレクチャーが行われた。その内容をまとめ、補完したもの。国立音楽大学音楽研究所年報第18集(2005年)
Franz Schubert──Seine moralischen Kulissen in den Klavierwerken
シューベルトが共感を覚えていた概念の中から「さすらい」「優しい死」「水の存在」という概念を抽出し、それらがピアノ作品においてどう表現されているかの考察。国立音楽大学研究紀要第39集(2005年)